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なんでこんなに頑張らないといけないんだろう。そういえば、小学生になったくらいの頃から「私は頑張るのがきらい」って言ってたなぁ。
幼稚園でのマラソン大会をぼんやり覚えている。私は体調が万全ではなかったので、配慮してもらって、大人に並走してもらった。自分としても配慮をありがたく感じ、頼りにした覚えがある。
ちんたらゴールしたら、なかよしだったAちゃんが泣きながら吐いていた。元からそんなに体力がある子ではなくって、だけど意地で先頭集団に食い込んで完走した結果の嘔吐らしかった。
Aちゃんは幼くして負けず嫌いの素質があって、私は物ごごろついた頃から競争心の無さを発揮していた。
個性だ、と保護者は言うしその通りなのだと思う。
ただ、競争心がない子だった私が大人になって思うのは、シンプルに社会で不利だなあということ。「ビジネスに参加してお金を稼ぐ」にあたって、心理的な素地がすごく不便だと思う。
同僚より成績が良くても高揚感とかはないし、同業他社に出し抜かれても、さほど悔しく思えない。(自分の稼ぎが減るのが心配になったりするが。優れたものが支持されるのは当然だなと思う。)
もういっそ、属する文化圏を変えて南半球のなんたら島とかで暮らしたら競争がなくて楽なのでは?と思ったりもするけれど、所詮妄想でしかない。
なんとか、無駄な競争をせずに収入を得て、生きのびたい。
毎日、やりたいこと、学びたいことがいっぱい思い浮かぶ。同時に「もう人生満足だから早くこの競争の圧から逃れたい。それって死ねば可能なのでは? 」と思う。
競争して勝つ気合が出せないのに、死ぬことを頑張る気概があるわけない。
こうして考えると、正直、適度に会社に飼われてコツコツお金を貯めるのが幸せなんじゃないかと思えてくる。働き方をカスタマイズして生存戦略を練らないとなあ。