目にして「ウッ」となるものを捨ててみた

今日は丸一日、家の片付けに衣替え、模様替え。

ちょっと思い切って、“戒め系の思い出の品”を捨ててみた。

 

戒め系というのは、たとえば大学の不合格通知、何回かデートしたけど結局お断りしてしまった某氏からもらった香水、似たような感じのネックレス、など…

 

「もっとこうしておけばよかったな」と思うエピソードをまとっている品を取っておいてしまう人って、少なからずいるのではないだろうか?

 

わたしは「その品に遭遇するたびに『こんな過去があったからにはもっとがんばらねば』と思うんだよなあ。だからこうして取っておくんだ。」みたいなの、けっこうある。

いや、あった。

そういうやつを、今日、いくつか捨てた。まあ気が済むまで落ち込んだら捨てたらええやん?と思って捨てたのが数時間前。すでに、ちょっとだけ晴れ晴れとした気持ち。な気がする。

 

ちょっと前までは、戒めの品=自分が犯した失態の証拠であり、それを捨ててしまうのは自分を甘やかしてるからダメ!って思ってた。*1つまり「死ぬまで反省しろ自分!!!」と考えていた。だから捨てずに持っていたんだけど…

 

最近ではだいぶマイルドになり

まあ気が済むまで落ち込んだら捨てたらええやん?

というように思っている。

それに、「ああすればよかった」というのは今だから思えることで、当時はその理想を叶えるだけの実力とか底力、あるいは観察力・思考力とかが足りてなかったのだ。「過去の時点でも私、あたまでは分かってたし!できなかっただけだし!」みたいなしょうもない強がり(強がりですらない?)を言っていても、今と未来は変わらない。*2

 

お焚き上げして、次に進みましょう……

私はだいぶ自分に優しくなったし、幸せになる覚悟を決めたんだ……

 

ちなみに、戒めの品だと自覚しないまま持ち続けて、それが視界に入るたび無意識のうちに脳内反省会&叱責会が開催されているケースもあると思う。

 

どうしてそんな無意識に自分をいじめるみたいなことが起こってしまうのかというと、おそらく、感情が麻痺しているからじゃないかなあ。

その品に関するエピソード全般の悲しみや苦しみ、悔しさが抑えられている場合や、今、日常的に忙しくて感情全般に鈍感になっている場合、色々あると思う。

 

麻痺していない状態ならば、目にすると「ウッ」となるのだ。

ややピリチュアルっぽい言い方になるが、見たり触ったりすると気持ちがずーんとなるというか。

 

今日は、それを素直に感じることができたので、悟った目(漫画絵のジト目みたいな目のつもり)で「スンマセン、未熟でした、ありがとうございました。」とか「あいつも幸せになっててくれよな、きっとなってるよな」とか思いながら(たまに口に出しながら)品々を処分することが出来たのだった。

 

ちなみに今日、「ウッ」に気づけたのは自分のコンディションがまぁまぁよかったからあだと思う。コンディションがよかった要因だと思うものを書いておく

 

  • 早起きした
  • 昨晩に立てたプチ目標(日の出を見る)を達成した
  • 「ぽん、がんばれ〜」「ぽんちゃん、落ち着いて〜 よくできてるよ〜」みたいな自分への励ましの言葉を意識して言っていた
  • 連休中、仕事や付き合いでの他人とのコミュニケーションを取っていないので元気がチャージされている状態である
  • 部屋の片付けが進んでる、新しいことに挑戦してうまくいった(アクセサリー作り!楽しいかも!)、等々により、自己効力感がちょっとUPしてる状態である
  • ひたすらノート書くのをやっていたので自分の気持ちに耳を傾けやすい状態である

実はこの日記を書き始めて、「捨てたのって具体的になんだっけ…」と思うくらいには急速に戒めの品の存在を忘れつつある。でも、戒めのエピソードとか記憶自体は、ちゃんとある。

よかった。

戒めの品=自分が犯した失態の証拠であり、それを捨ててしまうのは自分を甘やかしてるからダメ!って思ってた。

この心配は、思っていたよりもなんか大丈夫っぽい。その品を見なくとも、たとえば受験の話を聞けば自分の大学受験を思い出して懐かしがったり悔しがったりするだろうし、デートで行ったことのある場所を訪れたら当時の気持ちとかも思い出すだろうし。ちゃんと、エッセンスは、心に残っていると思う。

 

ちょっと安心した。

自分を甘やかして自分がもっとダメになるのが怖い、という自身の気持ちは理解できるものの、戒めの品を自宅に置いて毎日のように脳内反省会をするのはドMすぎじゃね?って思うもん。

 

家の片付けって終わりがない。もっと手を加えて快適にしたい箇所があるし、新しく置きたいものとか収納しておきたいものとかは日々増えていくし。

これからは片付けのときに「ウッ」っとなるものに遭遇したら、今日みたいに捨てるという選択もできるかと思うと、ちょっと未来が明るいな。

 

★戒めの品だと判ってしまったけれど捨てがたい…というときは、無理に捨てる必要はないと思う。「あー今だなあ」って思って手放すんでもいいと思う。念の為。でも、捨ててみても、思っていたような怖いことは起こらなかった(少なくとも現時点では起こっていないよ)ということで。

 

模様替えによって出現したスペースでやっと日の目を見た温度計。今日のお昼ごろまでテレビの影に埋もれていた。

pic

一人暮らしを始めるときに買ったので、「ウッ」のグレーゾーンかもしれない*3けれど、ひとまずは残留。だってかわいいよね?これ。こういう場合もあります。

 

*1:一度叱られたら一生反省しないと思ってた、というのとも関係あるかも。

*2:しょうもない強がり(強がりですらない?)を言っていても、今と未来は変わらない

 

ponkotsupon.hatenadiary.com

 

*3:ワンルームに置く家具を母が決めたことを根に持っている…と思ったけど、よく考えたらそうでもなかった。むしろ変な形のテーブルとかこの温度計とか、こだわりも聞いてくれてお金まで出してくれたんだった。決めるのを面倒臭がった家具に関しては母が決めてくれたのが真実の気がする…。勝手に恨んでたんならおバカだなあ。